
初秋と晩秋の二つのメニューです。
※分量は二人分で記載
初秋のメニュー(秋)
鯖のカレー塩麹焼
材料
作り方
卵とトマトの彩り炒め
材料
作り方
きゅうりとアボカドのわさび醤油和え
材料
作り方
冬瓜のスープ
材料
作り方
レンコンのお焼き
材料
作り方
栄養価
コメント
初秋の暑さと肌寒さが同居する季節にぴったりの献立です。
・鯖のカレー塩麹焼の魚はサンマの開き、鰆などで代用できます。
・冬瓜の余った分は、切って冷凍することができます。冷凍しておいてお味噌汁などに入れることもできます。
・スープに動物性のたんぱく質を加えることで、アミノ酸の栄養バランスがアップします。
・これだけしっかり食事をとっていても、ビタミン群の摂取量は意外と少なくなっています。サプリメントを利用することで体調の底上げをすることもできますが、食事をよく噛んで、たんぱく源や良質の脂質、根菜や海藻などをしっかり意識して摂ることで腸内環境を整え、胃腸の消化機能をあげることが大切です。
・米や小麦などの糖質を控え、根菜で糖質を摂ることで食物繊維やビタミンの摂取ができます。
薬膳コメント
初秋
鯖は性味は“平”で肺・腎の滋養になります。栄養学的にはきわめてEPA、DHAが豊富で、ビタミンB12、ビタミンDも含まれ抗酸化・抗加齢では注目の食材です。
カレーの辛味を使うことで、消化酵素が出やすくなり食欲増進、代謝活性すると共に軽度の発散効果もあるので食欲が低下しやすく熱がこもりやすい時期にとりいれてはいかがでしょう。カレーのマサラはすべて漢方薬です。
トマト・キュウリ・冬瓜は微寒または涼の食材です。まだ暑さがのこる時期にさっぱりとした食感で熱のこもりを去り、潤いを与えるのにふさわしいメニューです。
アボガドは森のバターと言われるように飽和脂肪酸を多く含みます。酸化しにくい安定したエネルギー源となり、ビタミンCやマグネシウムも含んでいます。
内臓の疲れを取りながらタンパク質や脂肪酸など、しっかりと栄養も摂取できます。
晩秋のメニュー(秋)
ししゃもの春巻き
材料
作り方
ゆり根の卵とじ
材料
作り方
ほうれん草のくるみ和え
材料
作り方
サンラータン山椒風味
材料
作り方
栄養価
コメント
寒さが目立ってきた晩秋向けのメニューです。
・ししゃもの春巻きは、お魚が苦手な方や子どもさんにも食べやすい料理です。また、頭からしっぽまで丸ごと食べられるので栄養バランスが良いです。
・魚卵は、栄養価が非常に高くミネラルやビタミンがたっぷり含まれています。
・ゆり根の卵とじは、ゆり根が手に入らなければ、じゃが芋や山芋などでも代用できます。
・卵とじの卵はいつもより多めに使うことで、たんぱく質の摂取量を増やします。
・酸味のあるスープは、いつもの汁物がマンネリ化したときに気分をかえるのにオススメです。
・くるみは、身体の材料にもなる良質の脂質がふくまれており、おやつなどにも良いです。
・身体の材料になり、食いだめのできないたんぱく源は、1回の食事で1種類だけではなく、肉・魚介類・大豆・卵のなかから2~3種類程度組み合わせ、しっかり摂取できるように意識しましょう。
薬膳コメント
初秋
ししゃもは性味では“平”で、寒熱に偏らず、この季節には使いやすい素材です。タンパク質、脂質の他に必要なビタミンB12、ビタミンD、Eやマグネシウム、カルシウム、亜鉛も比較的多く含まれまれ、養血や骨の老化に役立ちますし“陰の季節”(秋から冬)には大切な栄養素です。
海苔にはカルシウム、リン、鉄、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、亜鉛、ヨウ素などが含まれます。漢方的には化痰作用といい、体液などから生じる余分な停滞を除くと言われています。
レモンや梅肉などのクエン酸は脂肪分解に役立ちます。
百合根は“潤肺”、“生津”という身体に必要な潤いを与えてくれる優秀な食品です。デンプン質が多いですが、タンパク質、ビタミンCを含んでいます。
くるみは薬膳的には性味は温で肺・腎を助け老化予防・便通にも良いとされています。オメガ3系の脂肪酸やビタミンEなども多く含んでおり、抗酸化に効果があります。
山椒は漢方薬でもあります。性味は辛・熱。消化器の手術後によく使われる大建中湯にも含まれており、腸を温めて蠕動運動を促進します。辛味は全身に受容体があり、身体が温まります。唾液やその他の消化酵素の分泌も刺激し、解毒や消化も助けます。