日本では昔から、キンカンをハチミツ漬けにしたものや砂糖煮にしたものを、のどの痛みや咳どめに用いてきました。中国でも、キンカンとギンナンはともに呼吸器系の機能を高める効果があるとされています。寒い冬にはこの料理をつくり、気管支炎や喘息、風邪の予防に食事療法の一つとして用いています。
【 栄養と薬効 】
キンカンは皮のほうに甘みがあるので、まるごと食べるのが普通です。栄養も豊富で、ビタミンA・B1・B2・C、カルシウムなどが含まれ、とくに皮には、ビタミンC、カルシウムなどが多く含まれ、のどの炎症を鎮める作用があります。ぎんなんは主成分が糖質でカロチンとビタミンCも含まれており、鎮咳、去痰、強壮、強精の作用があります。
【 こんな人に 】
咳のひどい人、呼吸が苦しい人、のどが痛い人、ゼンソクのある人など。