四季折々で、自然環境も室内環境も変わります。特に四季のはっきりしている日本では、自然から受ける影響は季節ごとに大きく変わります。東洋医学では、気候や土地から受ける特徴を風・湿・暑・熱・燥・寒の六つとして「六淫」と言い、季節にも対応しています。春ー風、梅雨・夏ー湿、夏ー暑・熱、秋ー燥、冬ー寒。
そして、季節とともに身体も変化していきますが、うまく対応できなかった場合は六淫が外界からの邪となり、身体を犯し体調を崩します。特に春は風に乗って影響するものが多く、風とともにウイルスだけでなく花粉や黄砂も飛散し様々な影響を及ぼします。全てが「邪」ですので、風邪は「かぜ」と言うより「ふうじゃ」です。そして、夏は「湿熱邪」、秋には「燥邪」冬には「風寒邪」に影響を受ける事が多くなるため、おのずとかぜ症状の特徴も対応も変わります。夏は突然の咽頭痛や発熱・頭痛、冬はゾクゾク・くしゃみ・鼻水から発症することが多く、全て葛根湯というわけにはいきません。どの邪に弱いのかによって体質の特徴もわかります。