年齢にとらわれずに、いつまでも美しく健康的でありたいという思い、皆さんありませんか?
人は、立ち振る舞いや雰囲気で相手に与える印象まで変えてしまいます。
東洋医学では、肌の張り・顔の血色・艶などは、気血津液等が経絡という通路を介して肌の上に生じる血色反応と考えています。
“血”は栄養物質として局所を養い、“津液(しんえき)”は血以外の全ての細胞に欠かせない水分で、むくみとは別の肌の張りや艶となり、潤いを与え美しさを保ちます。
特に“気”は生理的な営みをスムーズに行う為の潤滑剤としての働きがあります。
更に気は血と津液を運搬して肉体の成長や活動を促進させ体温を保持し発汗や尿の生成にまで関与します。
つまり、あらゆる物質、そして生命活動のエネルギー源であり、エネルギーの元である元気の有無が、美容と結びついているのです。
そして、激しい情緒の変動は人体の気血の流れに乱れを引き起こします。
例えば過労や疲労の蓄積、家庭や職場での心配事は精神不安を引き起こし、その結果、肌荒れが強くてカサカサするという症状が出現します。
この様な症状は既に気が消耗を受け、あるいは気の活動停滞によって血にまで乱れが及び血の流れも停滞して経絡の流れが詰まり、顔面部にシミやクマが形成されると考えています。
経絡は12本あり、それぞれ特定の臓腑に所属し、変調が起きると症状が現れます。
●各臓腑の変調
肺:顔のシミやニキビ、鼻周りに症状が現れる
大腸:肥満、シワ、口の臭さや口元の歪み、皮膚の乾燥
脾:皮膚は粗くなり、顔色は艶がない。唇は白く、髪は抜ける。むくみや肥満、痩せ
胃:皮膚は粗くなり、顔色は悪い。毛髪は硬くなる。乳房は下垂する
心:顔面蒼白、いらつき、不眠
小腸:皮膚は暗く艶がない、むくみによる肥満、顔の腫れ、目の充血
膀胱:シミや肥満
腎:顔が黒い、顔や四肢にむくみ、皮膚は乾燥し艶がない、早老による脱毛や白髪、全身のやつれ
心包:目の充血、顔が黄色で艶がない
三焦:肥満、頬の腫れ
胆:顔は黒く艶がない、目尻のシワや脱毛
肝:爪甲が薄くなる、シミ
当院では、これらの変調から現れる症状を、経絡上にあるツボ(経穴)を鍼で刺激し治癒力を活性化させる事により、変調を修復していきます。
目の疲れや顔のこわばり顔色などは比較的即効性がありますが、シミやシワ等は継続して施行されることをオススメしています。
お顔の気になる部分への局所鍼のみも施行していますが、全身鍼を併用し五臓六腑、十二経絡の気血津液の根本を改善すると、より効果的と考えています。