東洋医学では3000年以上も前から、“自然と共により良く生きること”を探求しています。まずは最古の医学書と言われる『黄帝内経』。ここに四季折々の過ごし方、気候変動の身体への影響、そして食事について、細やかに自然環境の心身への影響と対処が綴られています。時代は変われども五臓六腑の働きや自然に起こりうる変動はほぼ変わらない。そして、その対応も自然に習うことが多いものです。
そして、病態を個人の臓器機能を優先して診る西洋医学と、六淫(風・湿・暑・熱・燥・寒)や七情(喜・怒・憂・思・悲・恐・驚)、環境因子とその人の体質や身体の退行性変化などの相互反応によって病態及び発生の仕方が大きく変わることを重視した東洋医学、これらの両面から生体を観る必要があります。
生まれながらの体質もありますが、身体は食べ物で作られている(後天の精)と考えられています。そして、細胞機能を高めなければ摂った食事も代謝され運搬されません(運化)。どのような物を食べ、どのように運動するとより良いか、東洋医学では古来から導引という運動療法と医食同源の食養が医療と同じく統一した考えで存在します。“誠ある食事と運動“を皆さんとともに考えて参りたいと思い、【薬膳栄養学研究会】を立ち上げました。揺るぎない自然を手本にした東洋医学と最先端生化学の融合“医・食・動”をモットーにより良く生きること提供して参りたいと思っております。